気づきが生まれる秋の絵本読書会
講座名 | 気づきが生まれる秋の絵本読書会 |
開催日時 | 2022年11月5日(土) ①10:00~12:30 ②13:30~16:00 |
場所 | 2F大会議室 |
内容 | 「横浜市読書推進月間」に読書会を開催します。 課題図書を読んで語り合うひとときを過ごしませんか。 参加者皆さんと気づきを共有できる読書会です。 昨年ご好評いただいたため、今年は2部制にしました。1部・2部どちらか、または両方参加できます。 昨年に続き、対話カフェTokyo~Yokohama 主宰 図書館司書の田中肇氏にファシリテーターと してご協力いただきます。 1部:課題絵本『ちいさなあなたへ』アリソン・マギー著 開催時間10時~12時30分 2部:課題絵本『たいせつなこと』マーガレット・ワイズブラウン著 開催時間 13時30分~16時 ※課題図書を手元にご用意ください。ご用意が難しい方はご相談ください。貸出します。
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対象 | 成人 |
定員 | 各回8名(先着順) |
参加費 | 無料 |
持ち物 | 課題図書を手元にご用意ください。貸出もしています。 |
受付開始日 | 10/11 9:30~直接施設へ(電話申込みは13:00~) |
実際の様子 | 11月は横浜市読書推進月間です!11/5(土)「気づきが生まれる秋の絵本読書会」を開催しました。今回は初の試みで2部制にし、「対話カフェTokyo~Yokohama」主宰で司書の田中 肇氏をファシリテーターに、アシスタントとして田中 紀さん、担当職員も加わり、各回6名、延べ12名で読書会の時間を共有しました。課題絵本は1部『ちいさなあなたへ』アリソン・マギー著 2部『たいせつなこと』マーガレット・ワイズ・ブラウン著です。田中さんが過去の読書会で反響のあった絵本をチョイスしてくださいました。 各回初めに、参加者全員が自己紹介と「ちょっとした幸せを感じたこと」など一言ずつお話いただき、初対面の方同志が和やかな雰囲気になりました。そして、田中氏よりご提供いただいたレジュメ資料から絵本の概要を読んでから朗読に入りました。 『ちいさなあなたへ』は世界20言語に翻訳されており、日本でも累計発行部数60万部をこえているベストセラーです。作者アリスンさんは「親と子の永遠のつながりの中の、他者に対する深い愛情、思いやる気持ち、夢見る気持ちをこの詩で表現したいと思いました。5年という年月をかけて言葉を研ぎ澄まし、ピーター・レイノズルの素晴らしい挿絵とともに絵本に仕上げていった」また、「この一冊の絵本の中にどうやって”人生のすべて”を表現するかが挑戦であり、世代間と世代の途切れなきつながりに思いを馳せた」と語っています。 読書会の進行は、はじめに絵本の表紙や題字を眺め感じたことを発言し合い、その後、全員で1ページずつ朗読し、そのページごとに文章や絵から感じたことを 思い思いに話してもらうスタイルをとりました。物語を最後まで読んだあと、全体の感想、続いて振り返りをしました。 田中氏のナビゲートで皆さん活発に思いを発言してくださり、また他の方の発言に共感したり、新しい発見をしたりと絵本の奥にある著者の言いたかったことまで思いを馳せて、深く豊かな体験となりました。 参加者さんのお一人で小学校で読み聞かせボランティア活動をされている方は、いつも絵本の奥にある背景や作者の言いたかったことまで理解するよう読み込んでから読み聞かせをされるそうですが、今回の読書会はご自身の活動をする上でも大変参考になりました。との嬉しいお言葉をいただきました。
お昼休みをはさんで第2部。『たいせつなこと』は日々、目にうつる空、風、雪、雨、花、虫、毎日使っているスプーンや靴、そんな当たり前すぎてつい見過ごしている、自然やものと人とのかかわりを、様々な角度から丹念に丁寧に捉え掴みなおす内容です。そのもの自身が、またあなたがあなたであることが、ただそれだけで価値のあることだと語りかけているように感じます。マーガレット・ワイズ・ブラウンとコールデコット賞受賞画家のレナード・ワイスガードのコンビとうちだややこさんの初翻訳の絵本です。 読書会は1部と同じように進行しました。まず自己紹介と「これからやってみたいこと」を一人ずつお話しいただきその場の雰囲気が和んだところで朗読をはじめました。 読書会が初めてという参加者さんは、とても新しい体験でこんな風な絵本の読みかたもあったのですね!驚きました。とおっしゃっていました。
絵本の世界を旅して味わう豊かな時を参加者同志で共有する、とても充実した読書会となりました。絵本は子どもたちだけのものではなく、大人にこそ読んで味わって欲しいと強く感じるイベントとなりました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。 課題絵本は11月23日の当館の新着図書の日に貸出開始予定です。是非手に取ってみてください! |